
「100万回生きたねこ」は大好きな絵本で、いつか買おうと思いながらまだ買っていませんでした。先週金曜に発売された、「極黒のブリュンヒルデ」10巻のカバー下おまけイラストで、この巻まで(物語第一部完了?)のメインボスとも言える九所長&真子さんが2人ともお亡くなりになりまして、在りし日の2人のifと思われる情景として「100万回生きたねこ」を読んでいるんですね。
このイラストを見ていても立ってもいられず、Amazonのマーケットプレイスで購入ボタンを押してしまっていました…1500円するからって今まで買い渋っていたくせに(いい大人がためらうような価格でもないのにw)、まさかこんなことが決め手になろうとは。
この絵本の内容は、自分以外の誰も愛していなかったねこが100万回転生し、初めて自分よりも愛せる存在に出会い(しろいねこ。彼の妻になる)、彼女に先立たれた後に死去すりもこれまでのように転生しなかった。これまでの転生の中で1度も知ることのなかった愛ある生き方を知り、充足した日々を生きたことで、転生の必要がなくなった。転生したところで今世を超える愛を感じることはない、それほどまでに愛せる相手に出会えた幸せを描いた物語なんですね。なんとなく仏教的(愛の境地に達してしまったための輪廻解脱)に感じます。
「100万回生きたねこ」というタイトルですが、前半が99万回の転生を、後半がたった1度の「100万回目」のねこの生きた日々を描いていますが、後半は全ページじーんときますね、2度目以降に読むと…。「ぐるんぱのようちえん」に並ぶマイベスト絵本の1冊ですよこれは。
所長と真子さんの生き様&死に様と、絵本の内容がリンクしてますね。所長は全人類の中で妹ただ1人にだけ、愛という感情を知ることが出来た。きっと妹のいない来世をもう1度生きたい(輪廻?)なんて思わないでしょう。真子さんはその所長を愛して、彼と同じ世界(死後の?)に行けたわけなので同じく彼のいない世界へ生きかえる気はないでしょう。絵本と違って双方が繋がってない愛というのが切ないところです。
笑えるのが、いつもはおまけイラストと共にキャラの小ネタが書かれているのに今回は作者の岡本先生が「。」と、ノーコメントなんですよね。九所長の、ある意味滑稽な人生は本編で語り尽くしてるってことですよねw さもありなん。
ちなみにこの絵本を双子の我が子に読み聞かせようと、到着までウキウキ待っていたのですが、今日届いてさっそく声を出して読み始めたところ2人ともどっか行っちゃいました。もう1歳半なのにここまで興味ないとはなー;_;
追記。極黒のアニメ、放送前はめちゃめちゃ楽しみだったのに、テレビ放送ではエログロ規制(白い光ガード)かかるし、こんな評判になっちゃうしで、すごく・・・・・・心残りです・・・・・・ドーナッツ・・・・・・orz

イリサ「読んでくださりありがとうございました!」