本日は作品を読んでない方には意味不明の考察記事です。
イリサ「読んでくださりありがとうございました!」

イリサ「読んでくださりありがとうございました!」
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漫画「極黒のブリュンヒルデ」2巻から登場し、9巻にてお亡くなりになった鷹鳥小鳥(たかとりことり)さん。私は彼女がひいきだったので亡きあとは作品に対する想いにも多大な影響がありました。そんな彼女の謎について自分の考えを書いてみようと思います。
その謎とは、死の間際に彼女が遺した言葉により「はたして、鷹鳥小鳥という人格は存在したのか」という、読み手によって解釈の異なる結末を迎えたことです。
私個人としては、もしかしたら鷹鳥小鳥人格はなく、九怜奈(いちじくれな)が小鳥を演じていた可能性があるんじゃないかな、と、最近感じています。
その根拠はいくつかあります。
① 怜奈は、九千怜(いちじくちさと)所長の妹。所長は死亡した妹を蘇らせるため、「怜奈の脳をドラシル寄生生物に食わせた。そのドラシルを埋め込まれた鷹鳥小鳥の肉体には、怜奈の人格が宿るはずだった」
ヴィンガルフでは何千回と行っている実験に、小鳥と怜奈の時だけ例外があるというのはおかしいかな、と思います。
② 怜奈脳を食したドラシル寄生生物の名前は「グラーネ」。覚醒すると地球上の全生物を滅ぼすトリガーになる。
小鳥は初登場から、「自分が生きながらえるために他人の命を犠牲にしたくない」という気持ちが強く、9巻にてグラーネの覚醒が近いことを知ると、最終的には自分一人が死ぬことを選んだ。
その死の間際に、作中の小鳥とは違う様子の怜奈人格が所長に、「こんな思いをするなら、あのまま死なせて欲しかった(怜奈肉体が死んだという現実のままにしておいて欲しかった)」と遺言。
ここで、読者には「小鳥の中に怜奈人格もいた」「今わの際だけ、小鳥が怜奈の振りをした(想像だけで故人の言葉づかい等真似できるかはさておき)」「小鳥人格は演技で、元から怜奈人格だった」が解釈できますが、この中で私は三つ目がありえるんじゃないかと思うのです。
③ 「自分の命のために他人の命を犠牲にしたくない」という小鳥の思いは、小鳥自身がそういう子なんだ、と、この作品を最初から(ネタバレなしで)読んでいる読者は思うように描かれています。
ところが怜奈の存在が発覚すると、「所長が、妹である自分を蘇らせる研究のために、何千人という同年代の少女の命が犠牲になった」と、怜奈が感じている可能性が浮上してきます。
所長の研究は成功し、怜奈人格が小鳥の肉体で蘇ったにも関わらず彼女はそれを所長に知られたくなかった。何千人の少女を犠牲にした研究が実を結んだことを知ってほしくなかった。だから、研究が失敗した、と所長に思わせるために、鷹鳥小鳥という人格を演じていた。
実際には所長がしなくてもヴィンガルフ本体が同じことをしていたので、怜奈のためだけに何千人と犠牲になったわけではないのですが。
④ (おそらく所長が隠していたため)天文部の魔法使い仲間の寧子、佳奈、カズミ、初菜の誰も、研究所時代の小鳥を知らない。それが話題になった時、小鳥が何かを隠している様子がある。
自分が小鳥ではなく、怜奈だということと、所長の妹であることを隠しているため?
⑤ 小鳥のセリフには、日常シーンでは「どもり」がある。(例 どどど、どうしてそれを知っているんですか など)。日常シーンのほとんどの場面でどもりが出ている。
ただ、緊迫したシーンなどではどもりが出ない。これは「緊迫したシーンだからどもってる場合じゃない」というように初見では思えますが、「緊迫したシーンでは、怜奈g小鳥を演じている余裕がないため、怜奈本来の話し方(どもりがない)になっている。
作者の岡本倫氏は、雑誌連載で掲載された分では存在した、「生前の所長と怜奈の会話シーン」を、コミックスでは削除しました。そこに何かの意図があるなら、「生前の怜奈は、どもってない小鳥と同じ話し口調であった」可能性を読み手に残したかったのではないか、と私は感じました。
(実際、雑誌掲載分の怜奈の話し口調は、小鳥と似ているわけではありません)
以上が私の、「鷹鳥小鳥は怜奈が演じていた人格で、存在しなかった」という考察です。
ただし、この考察にはひとつ、私のような鷹鳥小鳥ファンにとっての大問題がありまして・・・・・・。
私の愛した、「ドジで、どもってて、おっぱいの大きい鷹鳥小鳥」は演じられた、作り物の存在であったということになってしまいまして・・・・・・。
死んでしまったというだけでも悲しすぎる展開なのに、虚飾であり実在さえしなかったというのは悲しすぎます。
こんな考察しましたが、もし本当に小鳥が怜奈の演技だったとしても、そうまでして自分の信念を曲げずに耐えてきた彼女が私は好きですが。
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その謎とは、死の間際に彼女が遺した言葉により「はたして、鷹鳥小鳥という人格は存在したのか」という、読み手によって解釈の異なる結末を迎えたことです。
私個人としては、もしかしたら鷹鳥小鳥人格はなく、九怜奈(いちじくれな)が小鳥を演じていた可能性があるんじゃないかな、と、最近感じています。
その根拠はいくつかあります。
① 怜奈は、九千怜(いちじくちさと)所長の妹。所長は死亡した妹を蘇らせるため、「怜奈の脳をドラシル寄生生物に食わせた。そのドラシルを埋め込まれた鷹鳥小鳥の肉体には、怜奈の人格が宿るはずだった」
ヴィンガルフでは何千回と行っている実験に、小鳥と怜奈の時だけ例外があるというのはおかしいかな、と思います。
② 怜奈脳を食したドラシル寄生生物の名前は「グラーネ」。覚醒すると地球上の全生物を滅ぼすトリガーになる。
小鳥は初登場から、「自分が生きながらえるために他人の命を犠牲にしたくない」という気持ちが強く、9巻にてグラーネの覚醒が近いことを知ると、最終的には自分一人が死ぬことを選んだ。
その死の間際に、作中の小鳥とは違う様子の怜奈人格が所長に、「こんな思いをするなら、あのまま死なせて欲しかった(怜奈肉体が死んだという現実のままにしておいて欲しかった)」と遺言。
ここで、読者には「小鳥の中に怜奈人格もいた」「今わの際だけ、小鳥が怜奈の振りをした(想像だけで故人の言葉づかい等真似できるかはさておき)」「小鳥人格は演技で、元から怜奈人格だった」が解釈できますが、この中で私は三つ目がありえるんじゃないかと思うのです。
③ 「自分の命のために他人の命を犠牲にしたくない」という小鳥の思いは、小鳥自身がそういう子なんだ、と、この作品を最初から(ネタバレなしで)読んでいる読者は思うように描かれています。
ところが怜奈の存在が発覚すると、「所長が、妹である自分を蘇らせる研究のために、何千人という同年代の少女の命が犠牲になった」と、怜奈が感じている可能性が浮上してきます。
所長の研究は成功し、怜奈人格が小鳥の肉体で蘇ったにも関わらず彼女はそれを所長に知られたくなかった。何千人の少女を犠牲にした研究が実を結んだことを知ってほしくなかった。だから、研究が失敗した、と所長に思わせるために、鷹鳥小鳥という人格を演じていた。
実際には所長がしなくてもヴィンガルフ本体が同じことをしていたので、怜奈のためだけに何千人と犠牲になったわけではないのですが。
④ (おそらく所長が隠していたため)天文部の魔法使い仲間の寧子、佳奈、カズミ、初菜の誰も、研究所時代の小鳥を知らない。それが話題になった時、小鳥が何かを隠している様子がある。
自分が小鳥ではなく、怜奈だということと、所長の妹であることを隠しているため?
⑤ 小鳥のセリフには、日常シーンでは「どもり」がある。(例 どどど、どうしてそれを知っているんですか など)。日常シーンのほとんどの場面でどもりが出ている。
ただ、緊迫したシーンなどではどもりが出ない。これは「緊迫したシーンだからどもってる場合じゃない」というように初見では思えますが、「緊迫したシーンでは、怜奈g小鳥を演じている余裕がないため、怜奈本来の話し方(どもりがない)になっている。
作者の岡本倫氏は、雑誌連載で掲載された分では存在した、「生前の所長と怜奈の会話シーン」を、コミックスでは削除しました。そこに何かの意図があるなら、「生前の怜奈は、どもってない小鳥と同じ話し口調であった」可能性を読み手に残したかったのではないか、と私は感じました。
(実際、雑誌掲載分の怜奈の話し口調は、小鳥と似ているわけではありません)
以上が私の、「鷹鳥小鳥は怜奈が演じていた人格で、存在しなかった」という考察です。
ただし、この考察にはひとつ、私のような鷹鳥小鳥ファンにとっての大問題がありまして・・・・・・。
私の愛した、「ドジで、どもってて、おっぱいの大きい鷹鳥小鳥」は演じられた、作り物の存在であったということになってしまいまして・・・・・・。
死んでしまったというだけでも悲しすぎる展開なのに、虚飾であり実在さえしなかったというのは悲しすぎます。
こんな考察しましたが、もし本当に小鳥が怜奈の演技だったとしても、そうまでして自分の信念を曲げずに耐えてきた彼女が私は好きですが。
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