GRASSBLOG あおくさにっき
どーでもいい日々をどーでもよくしたためるブログ。具体的には毎週月曜日に連載小説をうpしたり、とりとめのない日記を綴ったり、趣味で集めてる様々な立体物を紹介したりします。
1週間前の今日の出来事
くろたまご1 くろたまご2

 よく1年前の同じ日のことを「1年前の今日」といいますね。そういうニュアンスで先週土曜日のことを「1週間前の今日」と使おうとしたら何か違うと気がつく。けどまぁブログの記事タイトル1回分くらい別にいっかとも思ってそのまま採用。記事タイトルって地味ですが思い浮かばない時とか困るもので。

 そんなわけで先週土曜日の出来事を今さらメモ。なぜかといわれると実に単純。デジカメのデータを見てたら1週間前の撮った写真が残っていて記事にし忘れたことを思い出したからで。その日何をしていたかというと自宅でお留守番でした。同居両親が2人で箱根など行ってきたので。1人暮らしに慣れてないと単純にさびしいかと思いきや犬がいたのでそうでもない。ごはんを食べるのに困るかと思えば、大好きなラーメン屋に行ったりしたのでそうでもない。なんて愚鈍な不幸じゃない少女……24歳にもなって少女とか、惨殺された孤児院仲間と比べるなら相対的にそれほど不幸じゃない気がするジェニファーなみにおこがましいんだぜ!(元ネタ)

 両親が帰ってくるまでは犬のおもり(一緒にいないと鳴き騒いでご近所迷惑)のためずっと居間にいて、翌日曜日に見に行くエヴァ破の予習のためヤフー動画で無料配信されてた初代エヴァ1〜8話を視聴しつつ、現在制作途中のフィギュア改造を黙々と続けたりしてました。

 おみやげのくろたまご、おいしいばかりかその外見も黒系のとある石を思い起こさせてきれいですね。

 ちなみに今日(7月4日)は何してたかというと、figmaのドロッセルお嬢様と新痕(きずあと)が届いていたのでそれらで遊んでました。きずあとはその気になれば明日中にもクリアできそうなので終わったら感想など書くつもり。


web拍手を送る
2009.07.04 * 未分類 * CM:0 * * top↑
* テーマ:どうでもいいこと - ジャンル:日記 *
やくしゅう
 昨日の記事で書いた、ある厄だらけの1日(火曜日)の出来事。人はこういう日のことを「厄日」といいます。私もあの日は厄日だったんだと思っていました。それはそれで希望のある発想。不幸が重なったのはその特別の日だけ!と考えているとも言いかえられるから。甘かった。まさか厄日でなく「厄週」だったとは……。水曜日はうっかりお局さまの電話を取っちゃって余計な小言を言われるわ、それより木曜日の今日は仕事で盛大なミスをやらかしまして。いや仕事上のミスである以上は自分の招いた種であるとはわかっていますが、こう一気に色々なことが起こるとさすがにつらい。今の職場に配属されて半年経ったので、いろんなところで気合いが抜けていたのかも。

 こういうどん底気分の時にあることをして気分転換、というマイルールがあります。それは外食。気分が落ち込んでいるのにお腹ぺこぺこで帰るのはつらいのです。そして料理の味もさることながら職場とも自宅とも違う雰囲気を味わいたいのです。幸いなことに職場周りは飲食店の数だけは豊富です。ラーメン大好きそうこさんなので最初に試したのはラーメン屋さんでした。なぜか6軒もあったので順番に試しましたがそこまでツボな味に出会えず残念。次に試したのは丼系の料理屋さん。最初に入ったかつ丼屋さんは店主がとても愉快で癒されました。

 今日入ったのは、まぁお世辞を言ってもいかにも家庭料理、的なちょっぴり貧相なたたずまいのお店。目に入ったのはカツカレー。疲れたりへこんでたりすると辛いものが食べたくなるので。でも残念ながらカツカレーは売り切れでした。でもカツ切らしただけでカレーだけなら出せるよ!とか言われてまぁいいやと思い注文。家庭料理どころかどう見てもレトルトです本当にありがとうございました!と思ったけど、値段は安くおつまみ味噌汁サラダ、食後の紅茶。ついでにお酒も頼めて座席もゆったりテレビも見られる(たまたま好きな番組流れてた)とか至れり尽くせりだったのでやっぱりまぁいいやと思えました。

 割と満足してお会計して店を出ようとしたら店主が話しかけてきた。この辺に住んでるの?と言うので職場近くでこれから帰るところ、と答える。正社員?と訊かれてまぁそうは見えないかもしれないと思いつつ正社員ですよと。正社員はいいよぉ、私も何で店なんかやってるんだろうと思うことあるんだよ〜モーニングもやってるから朝も早いの!とか苦労話を聞かされる。

 ……疲れてるのは自分だけじゃないんだなぁ、となんとなく癒されたので、また機会があれば来ようと思いました。……そうして店を出た直後、同じ通りに第3の定食屋発見。やはり味も重要なのでこっちもいつか試したところ。

 こういう夜を楽しむために、私はいったい幾度仕事で失敗したり落ち込んだりしないといけないんだろう?と、ある意味本末転倒といえそうなオチがついた。せめて「厄週」でとどまって欲しいと、「厄月」でないことを切実に願う。


web拍手を送る
2009.07.02 * 日記 日常 * CM:0 * * top↑
* テーマ:ひとりごと - ジャンル:就職・お仕事 *
サイヤクの日

(おれも……来年は50歳か……
……年をとったな……
 この合併騒動の中、いつまで働けるか……働かせてもらえるのか……)

( なんとかして会社にへばりつくしかねえんだよな……

 今、辞めるわけにはいかねえんだよな……

 病院代や薬代だって、馬鹿にならねえんだ……

 なんとしてでも……乗り切らないと……)

176 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23:37:47 ID:VMugtchI
乙
ダディは年齢的にも会社にしがみつくしかないよなあ
できる夫はあの年齢だしニートでも生き生きしてたがw
次回も楽しみにしてます

やる夫が銀行員になるようです その6



 (↑引用はAAとか色々略してますよ)

 今日はひさ〜しぶりに心の折れる1日でした。次から次へと、何かに仕組まれてるんじゃないかってくらいに厄が降る。周囲の人との連携がうまくいかない、それも関わって自分も他人もミスの連発。さらに追い打ちをかけられたのは……「入社3年以内社員対象暑気払いのお知らせ」。吐き気がするくらいに憂鬱、これっぽっちも望んでないイベント。どーして会社ってのはこう余計なことばっかりするんだろう、と愚痴ったところでこんなのは会社員の義務なわけで。

 何が1番こたえたかっていうと、次々起こるトラブルに対する自分の能力のなさ。どうしようもない無力感を感じて、もうこの会社飛び出して消えてなくなってしまいたい、とか晴れて転職した先輩とか、同じ3年以内社員でも中途採用だからこの手のしがらみイベントと関わらなくて済む同僚がうらやましかったりとか(そーいうことを愚痴ろうとしたら、中途は新卒と比べて給料が……とか言われてぐうの音も出ない)。そんな心境にあっても、どんな扱いを受けても、生きていくためにはうちの会社でもどこの会社でもどっちでもいいけどとにかく働き続けなければならないという現実が重い。少しはまとまった休みで羽でも伸ばして立ち止まってみたい……。

 転職とか万一の倒産とかに備えるなら手に職つけろ。とは言われてもやりたくないこと(営業とか)ならいーっぱいあるけど、職業としてやりたいことなんて何もないからどうにもならない。ついでにいうと私はありえないくらい勉強嫌いなので学生時代も終わった今になって資格勉強とかそれはそれで頭が暴発してしまいそう。つくづく自分の性質が憎い。ついでに、年齢重ねるとそもそも転職のハードル時代上がっていくんだとかで、現在の会社を脱出するには今がチャ〜ンス!てなわけですがそこまでの踏ん切りもつかなかったりして……。

 あれこれ言ったけどうちの会社なんて(特にうちの部署)職場レベルでいえばまだまだぬるいもので。世の中上を見ればこんなとこもあるわけだし。そんな職場にさえ適応できない自分もまた欝とか。そして現在ぬるい仕事をやってるものだから転職とかでよそに行こうとしてもついていける実力は伴わないだろう、という未来予想が出来るのもまた欝なわけです。

 そういうわけで地の底までへこみにへこんだ1日だったけど、web拍手を見たら昨日はかなりの数頂いていて。web拍手にて応援くださった皆様、改めて、ありがとうございました。



web拍手を送る
2009.07.01 * 日記 日常 * CM:0 * * top↑
* テーマ:ひとりごと - ジャンル:就職・お仕事 *
TEAR〜週1連載始めます
ここは小説「TEAR」の目次


 毎日は無理でも、日曜だけ気合を注げば週1連載ならできないかなぁといった、浅はかな企みからはじめる企画です。正直続けられるか疑問ではありますが。というわけで毎週月曜に更新です。
→現在のところ、週1必ず更新は達成してます!

 TEAR(ティアー) あらすじ
 人間の島で平凡な日々を送ってきた敦(あつし)少年。ある日を境に魔物に命を狙われさあ大変。
 そんな時、助けてくれたのは姉の親友。敦が密かに想いを寄せていた彼女には、驚きの秘密が。
 彼女に導かれ、彼は魔物の総本山、森林の島エメラードで暮らし始める。人間と違って荒っぽく血なまぐさく泥臭い生活をしている魔物達とのカルチャーギャップで、少年は身も心もヘトヘトなのだった。
 季節は過ぎ行き、やがてそんな生活にも慣れてゆく。人間社会へ戻るか魔物の中で生きるのか、少年の選ぶ未来は?

 本日、20話の4を追加しました。

序章
1話 1 2 3 4 5 6 7 8  2話 1 2 3 4 5 6 7
3話 (前) 1 2 3 4 5 6 7 (後) 8 9 10 11 12 13
4話 1 2 3 4 5 5話 1 2 3 4 5 6 6話 1 2 3 4 5 6 7
7話 1 2 3 4 5 6 7 8 8話 1 2 3 4 5 6
9話 1 2 3 4 5 6 7 10話 1 2 3 4 5 11話 1 2 3 4 5 6
12話 1 2 3 4 5 6 13話 1 2 3 4 5 6 7 
閑話休題
14話 1 2 3 4 5 6 15話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
16話 1 2 3 4 5 6 7 17話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
18話 1 2 3 4 5 6 7 19話 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
20話 1 2 3 4

全21話予定です。

本家サイトに保管庫を作りました。ブログで読みたくないという方はこちらへどうぞ。ブログで各話が完結したらサイトに追加します。



スペシャルサンクス

感想は各ページのコメント欄を自由に使っちゃってください。あとがきには重要なことは書かないので読みたい人だけ読んでください。

詞とテーマ曲ができました。小柴ふうたろう様、ありがとうございました。

Wondering Network ChaosParadise [ NovelWood ]


参考書籍


web拍手を送る
2009.06.30 * 小説 TEAR(週1連載) * * * top↑
* テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 *
TEAR 20話の4
「ムシュフシュ、あなた・・・・・・言葉が」
 怪訝に首を傾げ、カリンがつぶやく。俺もムシュフシュが声を発するのを最初に耳にした時は、全く同じ感想だった。奴は完全に獣の姿をしているし、シュゼットに無言でついてまわる腰巾着のようなもの、としか認識していなかったから。
「言葉を用いる必要がなかったまでのことです。今日、この時を迎えるまでは」
 この回答もまた、俺の時と大きな違いはない。そうして俺は知った。願いを果たせる時機をみはからい、それを実現するために自分は存在している。そう言ったムシュフシュが、いかなる「時」を待っていたというのか。
「ブルー・フェニックス=フォボス。レッド・フェニックス=ディモス。2対の不死鳥は、生まれと存在の大部分を共有していながら、必ずしも対等ではありません。言い換えれば、フォボス・・・・・・ツヴァイクは男性体であり、シュゼットは女性体。肉体的にも火力としても、ツヴァイクはシュゼットを圧倒します。それでもしばらくは互角に戦うでしょうが・・・・・・」
 太く、青いうろこの生えた首を空へ向ける。潮騒のような動きと音を振りまく、青い炎と赤い炎に埋め尽くされた空。混乱にあった意識が冷めつつあるのか、急激に、アクアマリンというちっぽけな島を覆う炎の暑さを全身に感じ始める。つぅっと最初の汗が首筋を滑り落ちるのにおぞけが走った。
「フェニックスは死と同時に再び燃え上がり、復活する。お互い喰らい合う2対のフェニックスは、ほぼ同時に力尽き、また再生するように見えるでしょう。しかしながら、実際は、わずかずつレッド・フェニックスが先に倒れるのです。その時間差は徐々に広がり、このまま死闘が続くなら必ず、ツヴァイクがシュゼットを喰らい吸収するでしょう。そこへ至るのに推定されたのが、7日間という時間です」
 言い終えると、ムシュフシュは丸みのある屋根からベランダへ降り立つ。
「たったの7日しか、猶予がないの・・・・・・?」
 言いながら、カリンは震える手を口元に添える。
「何とか、ならないのか!?シュゼットを助ける手だて、何かあるんだろ、ムシュフシュ!おまえの目的っていうのは・・・・・・っ」
「敦っ!」
 荒げられた声に驚き、背後を振り返る。失望と、ほんのわずかに怒りさえ含ませて、梓が俺を睨み据えていた。
「勝手に話、進めんなよっ。オレだって、ツヴァイクを助けたいんだぞっ!ツヴァイクは、このアクアマリンでずっと一緒に過ごしてきた、大切な友達なんだから!」
 その言い分は、胸の内へすっと染み込むように納得出来た。というより、こんなことさえ言われなきゃわからない自分が、少しばかり恥ずかしくてーーわかっていたはずなのに。俺がシュゼットを仲間だと思うのと同じに、梓とツヴァイクが友達だってことくらいーーかぁっと頬から燃え上がりそうな熱を感じた。すぐにたらたらと流れ始めた汗に、今は多少の羞恥などどうでもいい、アクアマリンの空を占める炎の熱を思い出す。
 ふっ、と、かすかな息が漏れるのを聞いた気がして、俺はまた後ろへ体を向ける。眼下の獣は、自覚があるのかないのかは知らないが、口元にはっきりと笑みを浮かべていた。
「だから、私はこの時を待っていたのです。ソース、あなたは事実を知れば、きっとシュゼットを助けようとなさるでしょう。しかし、ツヴァイクのことまで気にかけていただけるとまではとても望めませんでした」
 そのためにあんな回りくどいことをして、俺に、梓やツヴァイクとの面識を持たせたっていうのか。何というか、端的に言うならなんて利己的なことを言いやがるんだろう、こいつは。
 エメラードの全ての命の糧であるセレナートを脅し、俺をアクアマリンへ拉致し、俺自身も幽閉と命の危機に晒し、結果的にはマージャに重傷を負わせた。これだけのことをしでかされたというのに、俺はやっぱりシュゼットを見殺しにする気にはなれない。悔しすぎる話だが、この迷惑なキメラの思惑に、俺は乗っかる他にどうしようもないのだった。
「私は、2人のフェニックスを使命から解放するため・・・・・・本来あるべき姿へ戻す、そのためだけに生きてきました。どちらか一方だけでなく、2人共を救うことが出来る、そんな出会いを待ち続けてきました。酷い目に遭わせてしまったことは、お詫びのしようもありません。許して欲しいなどとも思いません。あなた達は、私のしたことを恨みに、その報復にシュゼットもツヴァイクも、このアクアマリンを見捨てることもしないでしょう?」
「だから、おまえから頭を下げることもないってか?どれだけ人を馬鹿にしたら気が済むんだよ」
 5指の先を失った、利き手に拳をつくり、豊は歯噛みしてムシュフシュに詰め寄る。 
「ユイノ、あなたの封滅の式は、私達にとっていつだって気がかりでした。現に、あなたはすでに、シュゼットに『後を託されている』・・・・・・2人の死闘の後、フェニックスが疑似太陽として覚醒するその前に、あなたが封滅の式でもって彼らを封印すること。それがアクアマリンを破滅からすくいあげる、最も簡潔な手順だから」
「ああ、そうさ。シュゼットとはそう約束した。だってしょうがないじゃないか。それ以外に、あの不死鳥をどうにかする手段なんかないんだから。ユイノは、こういう時のためにいるんだから」
「おい、ゆた・・・・・・」
「ですが」
 うつむき、対しているムシュフシュはおろかここにいる誰とも目を合わせずまくし立てる豊は、どう見ても思い詰めている様子だった。たまらず制止しようとするのを、ムシュフシュは強引に遮る。
「あなたが封滅の式でもって犠牲となることさえ、そこのソース=アーチ殿が許さないでしょう」

 きっぱりと言い放った言葉に、いよいよもって呆れるしかない。そこまで用意周到だというのは、いくら事情があるからって気分のいいものではない。
「あ〜あ、このやるせない感じ、むかつく気分、一体どこへぶつけたらいいんだ・・・・・・」
「う〜ん・・・・・・ひとつ、提案があるんだけど」
 脱力した俺の肩をぽんと叩き、至極まじめに梓は言った。
「とりあえず、そこのムシュフシュが知ってるっていう、2人を助ける方法ってのを聞いちゃおうぜ。納得いかない!ってことでも、ちょっくら時間が過ぎちゃうとどーでもよくなったりすることあるだろ?」
「あ〜・・・・・・ま、いいや。それでもう。もし、それで怒りがおさまらないようだったら、さすがに1、2発くらい殴らせてもらおう。そーしよう」
「そうそう、それだ、それでいーじゃん!」
 冗談のつもりで言って、そんな自分の言葉を耳にすると、それがおおかた本気であることが自覚された。結局いつも通り、情に流されてこのムシュフシュの色々な行為、うやむやにして許してしまいそうな自分の姿がありありと想像出来るのだった。

 とりあえずゆっくり話すのには室内へ入ろう、ということになり、動こうとしたところでそれは目に入った。
「お?あれはなんだろ」
「あー、あれな。非常召集の伝達に使う、小鳥のガーゴイルさ」
 すっかり気が抜けて軽く口をついて出た疑問を、梓がこれまた気楽に答えてくれる。
 アクアマリンの中心、盟主の塔のてっぺんから、遠目には虫のような小粒の黒い影が飛び出し、アクアマリン中へ飛び散っていく。ガーゴイルといえばエメラードでも非常事態における戦闘要員として普段は船着き場に控えている、魔力で動く彫像のことだ。基本的には戦闘用なので空中戦線にも立てるよう、羽をつけた造形がなされることが多い。この家を目指していたらしい1羽がベランダに降り立つと、それはやはり鳥の形をしていたことがわかる。
「で、これどーすんだ?」
「アクアマリンに住んでるのは基本的に同盟の一員だし、召集には応じないと」
「そんならおまえら、ムシュフシュの話を聞くどころじゃないじゃん」
 言いながら、豊は梓とカリンへ順に視線を向ける。あ、そーか、などという梓は、しかしその召集に応じるつもりはないのだろうとありありとわかる。実りのある集まりだかもわからない同盟より、友人の危機の方が重要なのだろう。それに付き合うのであろうカリンもため息をつく。
「なあー、とりあえず俺が代表で出てこようかあ?」
「あ、そういやおまえもいたっけ」
「いたって!こっからじゃちっとも話に入れなかったけどさあ!寂しかったぞちくしょー!」
 ベランダの下、草木の生えない殺風景な庭に佇むマージャが抗議の声を上げる。蚊帳の外で寂しかった、というのはマジなんだろうと切実な声色によって察する。
「いや、学だって一応は賞金首なんだぞ?無理だろそんな」
「マージャも?」
「ゴブリン族の負ってるまじないの効果でね。同胞に対して危険性の大きな能力持ちは、それだけで処罰の対象になるんだよ。アクアマリンの法律では」
「つくづく排他的なことやってんなぁ」
 自由気ままに生きてるエメラードの連中と、このアクアマリンで生きる連中が、同じ「魔物」というカテゴリの生物とはとても思えない。
「こんな時に俺にかまっていられる奴なんかいないって、大丈夫だよ」
「でもさー」
 言い募るマージャの顔はゴーグルに隠されてうかがえないが、梓は困ったように眉を寄せる。
「それなら、このエリスがお供をしましょうか?」
「もうそれでいいんじゃね?」
 あまり希望の見えない状況下、すっかり投げやりに豊がぼやく。エリスは、手にかければ決して振り払えない死のまじないを相手に負わせることの出来る、エルフ族の生まれだ。彼女が側にいればうかつな争いなど起きようがない、盾としてはこの上なく適役だった。




次を読む

前を読む

目次に戻る


web拍手を送る
2009.06.29 * 小説 TEAR(週1連載) * CM:0 * * top↑
* テーマ:自作小説(ファンタジー) - ジャンル:小説・文学 *
       
.HOME. NEXT ≫
お知らせor今日の一言

*リアル生活が忙しい今日この頃*半年振りに本家サイトを更新しました*

プロフィール

sohko3(そうこ)

Author:sohko3(そうこ)
小説を書くのは生きがい。フィギュアを集めピンキーを改造しパワーストーンを愛する、女オタ男オタどちらのネタにも親しむ女。超リンクフリー(参考)。
はじめましての方向けのサイト概要はこちら。

↓本家サイト
本家サイトへ
↓当ブログのメインコンテンツ
連載中小説(毎週月曜更新)
週1連載小説「TEAR」を読む
サブコンテンツ(趣味)
フィギュア倉庫を見る
ピンキー倉庫を見る
↓企画中
リクエストピンキー
自身のオリジナルキャラクターを愛する同士の方へ捧げたい企画。貴方のキャラクターを作らせてください。

一言感想お願いします

当ブログのweb拍手には、コメント追跡機能が付随しています。web拍手からコメントを残すと、どの記事に対するコメントなのかが一目でわかるようになりました。web拍手からコメントを頂いたら、コメントが送られた記事のブログコメント欄にお返事を書きますので、よろしければどの記事から送ったのかを覚えておいていただけたら幸いです。 詳しくはこちら。 現在、web拍手のお礼画面はランダムで10種類です。

登録&主張&応援

SP ゲーム派ドットコム 駄文同盟.com 超・長編小説同盟 うちのこ自由にお描きください同盟 Abandon Wondering Network ChaosParadise [ NovelWood ] ピンキーサーチ Pinky:st Girl's side
I'm Pinkist! pinky:st少年化 みーこさーてぃーんぴんきぃリンク集 クインテット同盟 85同盟

Lc.ツリーカテゴリー

趣味のブックマーク

毎日見に行くサイト様が中心。見に行かなくなったら外しちゃったりするかも。 基本的には50音順だけど、ツリーリンクの仕様で上下動したりします。

追っかけ動画

たまにはフィギアでもつくろうZE☆ / 初音ミクフィギュア / 初音ミク_FK / カオスに振りかぶってクエスト / 牧場物語 / ハルヒ戸惑い / 牧物2 / 東方星母録 / ゲームミュージアム

メールフォーム

お問い合わせやら感想はこちら。もしくはコメントにて。お好みの方でどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索


カレンダー(月別)

06 ≪│2009/07│≫ 08
日 月 火 水 木 金 土
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

全記事(数)表示

全タイトルを表示

カウントアップカウンター

Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

何か変だと思ったら、 FC2障害&メンテナンス情報

photo by *05 free photo
Template by icene

RSS // Admin
Powered by FC2ブログ FC2ブログ 専門学校